スピリチュアルブームもあって、最近、癒しに関する本とか、
自己啓発に関する本が多く売れているようですね。
人が心を豊かにすることに目を向けだしたのにはとてもいい
ことだと思います。
ただ、気になるのは、ベストセラー系の自己啓発本に振り
回されてしまう人も増えてしまったことです。
ファッションだったら、流行のものを買って、流行が終わったら
捨てる、ということが可能です。ただ、心の問題に関して、
自分の生き方を左右するようなことに関して、果たして流行
に振り回されていいのでしょうか?
ベストセラーの自己啓発本自体を批判しているわけではあり
ません。ただ、心のことに関しては、万人に効果的な方法な
んていうのはやはり存在しないような気がします。
セラピーをしていても、一人の人にはすごく効果的なやり方が、
別の人には全く効かないこともあります。
ベストセラー本に書かれている方法を鵜呑みにして実行し、
現在の自分に合わない方法を、無理に実行してよけい苦しみ
が増している人が最近増えてきたようです。最初はシンプル
な悩みだったのに、よけい複雑化してしまう人もいます。
セラピストをしていてすごくそれを感じます。
心が弱っている時は、道徳的に美しい考え方やポジティブな
言葉にすがりたくなってしまうのは分かります。でも、人が癒
されるためにはその過程で醜いことやつらいことと向き合う必
要がある時もあるのです。そして、その方が結果的に早く癒
される場合もあるのです。
自分を癒すために、いろんな本を読んでください。でも、それ
ぞれの本や考えを、自分を主体に考えて批判する心を持つこ
とを、忘れないでくださいね。
「この著者の過去の著書に書かれていることには賛成できる
けど、新作に書かれていることには賛成できないな」
「この本に書いていることはとても素晴らしいのだけど、実際
実行すると違和感があるような気がする。今の自分には向い
ていないかもしれない。」
「この本は私が尊敬する人から薦められたのだけど、私には
良さがよくわからない」
「この著者は男性から見た女性が生きるべき方法については
よくわかっているけど、女性から見た女性が生きたい方法に
関してはよくわかっていないな」
どんな批判でもいいのです。あなたにとって正しければいいの
です。そうやって、その時に自分に必要な考えは受け入れる、
自分に合っていないと感じた方法はたとえ人気があったとして
も切り捨てて欲しいなと思います。